砂のなかの扉 ロジャー・ゼラズニイ

珍しい著者のユーモア小説。全然違う作風に面食らう、翻訳の調子が違うからか。

で、ユーモア小説というのもこれはこれで難しくて、まず翻訳が難なのと、例によってゼラズニィらしい文学からの引用多数らしく、その辺がわからないと面白さが伝わらないのが厳しい。
主人公が卒業せずに10年以上というあらゆる学部を制覇したという知識が万能過ぎて笑う。この主人公ならなんでも学者役にぴったりだ。

80年代に書かれた本だけど、宇宙人の警察官が動物の姿に変身して捜査しているという設定は、、まあねえ。
ゼラズニィといえば順番入れ替えだが、この本は各章ごとに順序入れ替えしてるので、章のはじまりは毎回に大ピンチから始まるという凝ったというかやり過ぎてて読み難い。
読み終わった感想としては、色々あったけど最後のまとめ方がごちゃごちゃし過ぎてる感じ。一千億の針みたいな展開になるとか予想外すぎる。。

これで今回発掘したゼラズニィは全部だが、前に読んだ本が見つからない感じがあって、あれはやはり地獄のハイウエイだったのか?、また見つかったら読むか。