ドリームマスター ロジャー・ゼラズニイ

ゼラズニィの2作目だが翻訳は大分新しい本、翻訳も上手いので普通に読める。やっぱりコンラッドが読み難いのは翻訳が原因か。

未来の精神科医で夢の世界を共有して治療するのだが、その辺のちょっとした未来技術があるだけでほとんど普通小説な感じ。まあでも自動運転自動車が出てきてこれが便利そうね。少し前に読んだ本でも出てきたが、最近のSFではあまり登場しないというか、当然となってるからか。

前作もそうだったけど、全体に起伏の少ない展開にディテールを楽しむ作品だからか、推進力が弱いのが難。そしてディテールも日本人にはわからないだろう文学や神話のそれもマイナーな細かいネタから展開から引っ張ってるらしいので解らなすぎるという。。解説も翻訳者が諦めてて、翻訳された解説が長々付いてるのが凄い。これ読むとどれだけ凝ってるのかわかるけど、このやりすぎ感は外人にだって教養レベルを超えてて無理だって。。