三惑星の探求 人類補完機構全短篇3 コードウェイナー スミス

最後だからか、初翻訳の三惑星シリーズが入ってる3冊目、まあでもシリーズとしてそこまで違和感は無いけれど、翻訳されなかったのは中途半端な長さのせいか。

宝石の惑星とか、嵐の惑星とか、これはヴァンスか?みたいな宇宙観光話で、竜巻で空飛ぶシャチが出てきたり、これ必要だったかみたいな無駄シーンが出てくるのだが、あんまり上手くないように感じるかな。

あと、初めて宗教が出てきたけど、これが税関で禁制品扱いなのが面白い、けどやっぱ宗教ネタを強調されてもなんだかなと言う感じ。
3巻目は2巻よりさらに未来だからか、SF要素のない寓話的な話ばかりな印象で、シリーズに含めないのもまあわかるというか。
最後の方のは本当におまけで、こんな短編も書いてたのねというもので、普通に読むと何でもないけど、著者の立場的にはリアリティがあるのかもとか考えてしまう。