アルファ・ラルファ大通り (人類補完機構全短篇2) コードウェイナー・スミス

2巻目を読んで、大昔読んだ記憶がある短編が出てきて、そう言えばこんな話だったなと思い出す。当時はなんだかよくわからない印象だけだったが、今読んでもあまり変わらない、やっぱりこの作風を真似するのはなかなか難しそうだからか。
宇宙ネタが多かったのでSFらしさがあった1巻目と変わり、2巻は亜人間ネタが多めな感じで、今だったら揉めそうなメタファーだよねと。60年代に書かれた本ならこういう感じかという印象。

とはいえクラウン・タウンは今読んでも感動的だし、シェイヨルの気持ち悪さも酷い。しかし有名な猫人ク・メルはこのくらいだったっけ?、もっと出番がある話だと思っていた。
あとそういえばこの世界観、平面航法で銀河文明なのに宇宙人は出てこないのが意外というか、まあ宇宙人やってしまうと人間テーマがぶれるからか。