ノーストリリア コードウェイナー・スミス

そして最後の長編を読むのだが、この本は大昔読んだ記憶があるのだけど、今回短編集を全部読んでから読むと大分記憶が整理されて、こんなに関係性があったのかと驚いた。
作者は完全に短編作家で、長編はこれ1冊しか無いけれど、意外なことに凄く良くできていて、終盤の下りは今年読んだ中で一番良かったかもしれないくらい感動した。
あと普通のジュブナイルみたいな少年の冒険小説風なので、全体に読みやすくてわかりやすいし、これなら入門に最適ではと思うのだが、でもやっぱり登場人物がみんな短編から来てるので、最後に読むべき本でした。

このシリーズもこれでラストだと思うと感慨深いものがあって、シリーズのクライマックスは書かれなかったけれど、もうこれで十分、満足しました。