アンドロメダ病原体 変異 ダニエル・H・ウィルソン

なんともうあれから50周年記念ということで、前作の続編というか、本当に直接的な続編で書かれてて、現実とは違う、あの本からの未来になってるのが面白い。
ところが、読んでみると前作とは違う方向性に進んでいくので、これはどうなんだろうというか、まあ今更前作の焼き直しやってもやり尽くされてるし、こういうのが今風なんでしょうか?という感じだが、前作を読んだ私のような読者の期待を裏切る展開で、こんな話だと思わなかったので以外。こういうのが一般層には受けるのか?、でもこれであの本の続編というのはどうかなあ。
まあ映画みたいな派手なシーンが多いので、その辺深く考えずにB級アクション映画と思って読めばありか?、終盤からのとんでも展開とか映像で見ればまあまあ説得力あるのかも。

なんというか、全体にこの方向性に違和感が無ければ、面白い本ではあるのだけれど、やっぱり作者の技量が足りてないような、、細かいディテールも良いところがあるんだけど、ずいぶん朴訥なところも多かったり、大筋は悪くないと思うのだが、いろいろ適当な展開が続いたり、登場人物も特に悪役がひどいし、あと科学者凄すぎて(笑、まあこういう企画モノはこんな感じでしょうという。