リングワールドの子供たち ラリイ・ニーヴン

見つからないなと思ったら、この本だけ文庫落ちしてなかったのね、果たして文庫化されるかどうか。新しい2004年の本で、ニーヴンまだ作家続けてるのかと思ったらまだまだ現役で昨年も本出してたのだった。まあ翻訳されるのはこの本が最後かな。
3巻からの直接の続きで、リングワールドを巡る外の勢力が戦争状態だったり、リングワールドに反物質爆弾で穴が開いたりと大変なことに。まあそもそもこの構成物質の強度から、隕石程度で穴が開くのかと今更思うのだが。
3巻もそうだったけど、主人公が脇役でひっぱられる感じで話が進むのだが、今作は展開が早くてどんどん進むので読みやすかった。

そして遂にリングワールドの始まりから明かされるわけだが、、なんか設定が矛盾してるような?、今までの話は嘘だったを使いすぎてこんがらがってるな。

とはいえ最後のぶっ飛び展開で全てを許すかどうか、いやあこれは無しかな、、こんな事出来る設定に難がありすぎてて、ここに来てナノマシン万能はどうなんだとしか。特にこれ関係で思うのは時間スケールを無視してるところで、こんな短期間でそんな都合よく進みすぎると興ざめする。前作までなんてロケットエンジン付けるだけでとんでもない時間かかってたわけで。

あと面白いのは恒星付近での跳躍できない設定が、まるで鼠と竜のゲームみたいな理屈になっていて驚いた。そこまで深堀されなかったけど。
とはいえこれで終わりかと思うと感慨深いところ。(未訳の続編らしきものもあるようだが)、で人に勧めるならやっぱり1巻、ノウンスペース物、特にプロテクターまで読めるなら2巻までで、3巻以降はまあ。。