刺青の殺人者 アンドレアス・グルーバー

前作は続編とか考えて無さそうな内容だったのでどう続けるのだろうと思ったが、3年後ということでなんとか成立している、ただ無理にシリーズにしなくても良かったのではと思うけど。なにしろ違う国の殆ど無関係な主人公2人を結びつける必要があるので、毎回これをやるのはかなり無理やりな感じ、ドイツとオーストリアは車で行ける隣国だけどウィーンはかなり遠いよね。。

話の方は前作同様のスピード感で面白い、だれることなく進むのでまた一気に読んでしまった。難点はちょっと主人公の心理であれっていうところがある位かな、、主人公2人より目立つ登場人物が始終引っ掻き回していて、主人公達のかなり無謀な展開もまだまともに見えてくるのが酷い(笑、だいたい毎回停職ものの事件を起こす刑事ってどうなんだというか。

あとクロウリーの本への風評被害が酷いとは思った、悪役にこのネタを使うのはちょっとやめて欲しい感じ(笑

そして問題は続編で、このシリーズ原書では今年出た4冊で完結してるのだが、著者の本の翻訳はこの本が最後で6年途絶えていて、どうやら続きは期待薄か?、さすがにあと2冊なんだから翻訳して欲しいのだけど。。