血は異ならず ゼナ・ヘンダースン

ピープルシリーズ2冊目、というかこれで終わりで、あと最近著者の短編集が別に出ていたらしいので探す予定。ピープルシリーズの未訳もあるらしいのだが、今さら翻訳されることは無さそうなのが残念。

この本は短編集だが前作からの続き物なので前作から読んでる人向けか。

で、前作は割と同じパターンの話が多かったが、この本ではもう少し幅が広い感じ、しいて言えば前よりかなり宗教色が強くなってるので、まあその辺が微妙な感じになってて、カードが駄目な人には向かなさそう。
例えばあえてダメな人物を出して反省したりする下りは、いかにも宗教な感じがしてしまうのは気のせいか。。でも月面旅行する話は凄い良かった。このシリーズがSFだったことを思い出すというか、ファンタジー的な月旅行はこうなるかというバランス感が上手い。