非Aの傀儡 A・E・ヴァン・ヴォークト

前作の直接の続編。いつの間にか銀河系帝国の大戦争なんだよ、みたいな話になっていて、あれそういう話だったっけ?という。
話自体は2つの体を入れ替えながらサスペンス的な展開が続くので、比較的物語の推進力があって、まだ読める方かな、、と思ってたけど、前作と比べて翻訳がましだからか、前作より話が整理されていてわかりやすく、なんか普通の小説のように読めるようになってきた。特に最後の方まで来ると、様々な謎が明らかになってきて、大風呂敷は畳み切れなかった感はあるけど普通によく出来てる小説に思えてくるという不思議。

人に勧めるならこの傀儡が唯一良さそうだが、あの前作ありきなのが困ったところか。