一千億の針 ハル・クレメント

前作より30年経ってから続編を書くというのはどういう感じなのだろうと思うが、思ったよりもうまく続きになっていて一安心。傑作と感じる前作から見ればいまいちなのは仕方がないけど、まあまあ読める本だと思う。
70年代に書かれた割には、ぎこちなく感じて、あんまり小説として上手くないというのもあって、先が全然読めないのが逆に面白いが、短い本なので終わってみると微妙な感じ。
特に前作の良いところだった普通小説らしさが薄れてるので、ああいうのは著者が若かったからこそ書けたのかなと思うと残念。
せっかくなので著者の重力の使命を探したが見つからず。