氷の城の乙女 フィリス・アイゼンシュタイン

ハッピーエンドからの続き、前作みたいな探索の物語には出来ないしどうするつもりかと思ってたが、それなりに妥当な方向で話は進むのだけれど、全体に話しの進め方に難があるような。

あとこのヒロイン像と主人公の関係がなんとも、前半でヒロインの境遇が延々語られるのだが、普通に読むと主人公の言い分よりもヒロインの方が正しそうで笑ってしまう。まあ主人公前作でもあんまり頭いいほうではなかったけれど。
で、読み終わっての感想はやっぱり前作が良かったの一言。前作で良かったところが大分薄くなってしまって、逆に伸ばしたところが上手くいかず、なんかもうちょっと上手く書けなかったものかと思う。
やっぱり前作の出来栄えは著者でも奇跡的な成功作だったのかなと思わせてくれるのが残念。
作者のwiki見ると3巻も書かれたが未出版とあるので、さすがにこれを読むのは無理だろう。