終末のプロメテウス ケヴィン・J. アンダースン

昔のバイオ、ナノマシンものの古いパターンかと思ったけど95年に書かれた本なので凄く新しい、のだが色々古臭く、プレゼンでOHPとか出てくるので半世紀は前の本かと思ったよ(笑
でパニック物で主人公切り替え式なので登場人物が多すぎる、、書き分けが上手くないような。。まあでもタンカー事故展開はなかなか現実味があるのでは、そして確かに石油関係の化合物が失われたら文明崩壊というのはそうかも。
小説としてもナノテクどろどろよりは現実味があって着眼点は良い。問題はそこからの展開がどうするかなのだけど、ひたすら人間同士のゴタゴタが続いて、この後なにかあるのかもと思ったが、最後までこれで終わってしまい唖然とする。
登場人物も頭が悪いのばかりで、リアルといえばそうだけど、小説として読むときつい。ほとんどSF要素が無いので一般向けに売りたかったのかもだけど、さすがにこれではね。