罪責の神々 リンカーン弁護士  マイクル・コナリー

前作でもう刑事弁護士辞めるといってた結果がこれか、、相変わらずコナリーは登場人物に厳しいねえ。
今更だけれど、このシリーズは時間経過がゆっくりで、速度が重要だとかいうボッシュと違って、普通の刑事弁護士な時間展開なので、依頼人が捕まって数カ月放置とかあるのがリアルといえばリアルだが、その間もっと動いていれば色々終わるのではと思わないでもない。ただそうなると裁判にならないので、弁護士ものではなくなってしまうか。。
他にもリアルだと思うのは、裁判が結局陪審員に決められてしまうアメリカらしさというか、証拠不十分でも無罪主張していても白黒はっきりしない中でも、結論を一般人に決められてしまうこの制度で、これも小説なのだが、かなりあいまいな内容で決められてしまうのが現実を想像してしまって怖いものがある。
で、この本は、、リンカーン弁護士1作目の直接の続きというか、これが完結編か?と思える内容で、1作目に次いで面白かった。もうこれで終わりでもいいのでは。
最後の展開も上手くいったと思ったらこういう展開で終わらせるのか、、と思うものの、まあ法廷ものの小説とすればこうするしかないのか。という感じで、いろいろやりたい放題のボッシュ物から見るとストレスだが、あっちがおかしいだけか。