妖魔の騎士 フィリス・アイゼンシュタイン

既読本、昔過ぎて覚えていないが、名作だったはず。
なんでこの本をと言うと、最近というか20年前位に続編が翻訳されていたことを知ったので、入手したのでまとめて読もうというもの。
大昔に読んだ際にはかなり良い印象があったようだが、今読んでも良い出来、世界観とかそこまで独創的ではないものの、登場人物の作り立てが良くて、これだけでこの本の大部分成功という感じ。それで細かい粗もまあまあ許せる。
ただそうなんだけれど最後のところは微妙で、ハッピーエンドの為かページ数の為か、今読んでもこの人物?がこの展開で納得するのはどうなのかと。。
まあこの本の読みやすさは79年に書かれた新しい本だからというのがあって、大昔の本にある違和感が少なく、その分素直に読めるからか。
また、これはハヤカワFTのかなり初期の頃の本だが、この路線でもう少し本が出せていればと思ってしまう。