法律事務所 ジョン・グリシャム

大昔読んだようなそうでないような。91年に書かれた本で、まあコンピュータ以前という感じで今読むと古く感じるところもあるけど、読んでみての感想は凄く面白かった。このクオリティが続けば凄かったのだが、評判良いのは最初の方に集中してるんだよね。。
序盤は新人弁護士が残業しまくって働くところとか、なかなか大変な感じが出ていて、今でこそ知られてるけど当時は珍しかったシーンが作者の実体験で念入りに書かれててペースが遅いが、その後、事件が起こり始めるとスピード感ある展開で、確かに目が離せないで読んでしまう。
ただ、リアリティは大分下がってて、大学出たての新人がマフィアもFBIも両方手玉に取る展開というのはどうなんだとか思うけれど(笑
あと、後半の飛ばしてる感は主人公視点を削ってるのが大きくて。こういう作風はスリラー物ならお約束か。