dahon dash altenaについて最後に書いておく

基本的には悪くは無いのだけれど、あまり良くもないというのが正直な感想。20インチ451タイヤは確かに小径車として速度は出るのだが、とはいえ20インチ小径車の範疇でしかなく、700cと比べられるものではない。そして451タイヤは細い選択肢しかないのもあって、普段使いの街乗りには神経を使うのが難。なので太いタイヤが使える406が小径車で一番扱いやすくてバランスが良いとわかった。

珍しい小径車ドロップハンドルだが、これはこれで面白かった。前傾姿勢もあって走ってる気分はスピードが落ちやすいロードバイクという感じがする。ただ、小径はスピードが出ないのではなくて、スピードを維持できないのが難点で、この為に長距離を延々走るのとひたすら進まない印象が強くなって飽きてくるのが辛い。
なので結局のところドロップハンドル+ダイアモンドフレームのメリットよりも、小径車のデメリットが大きく感じられてしまい、小径車での走行性能を求めることの無意味さを実感した。

この折り畳み方式は小さくならないと評判が悪いが、部屋に収納する用途では、床面積は実は他の折り畳みとさして変わらず、ホリゾンタルフレームは高さが大きくなるだけなので、お店ならともかく、一般家庭では折り畳み自転車の上にさらに物を置ける場所なんて無いので、輪行しなければ特に問題ではないと思う。

ただ輪行については、結局この自転車では一度もやらなかった。まああの大荷物を見れば当然か。

折りたたんだ状態は割と不安定だが、クランク下のスタンドについて、180度回転して付けると安定するので、これデフォルトで付け間違えてるようだと思っていた。

持病とも言うべきダウンフレームの傷のつきやすさが難点で、およそ見たことのある写真、中古も全て同じ傷が付いているのが笑ってしまう。自分のはアウトレット扱い?だったためか、最初から傷があり、リペアしてあったのだが気付かなかった。まあそんなことろ初見でわかるわけない。さらに駐輪場で止めていると、ホリゾンタルの高さから、上フレームが横の自転車のハンドルにぶつけられて傷だらけになってしまうのだった。

コンポーネントクラリスで安物と言われるが、これについてはクランクとブレーキがクラリスでは無いのが大きな問題で、実際全部クラリスだったら一番良かった。カスタムするなら105なんて考えず、先ずは全部クラリスにするのがバランスを考えると一番良いのではないかと思う。

折り畳みのlockjawは、正直いまいち。走ってるときに緩んだことも何度かあって、上下2か所あるので片方緩んでも事故りはしないが、かなり危ない事があった。そして適切な調整が難しくて、何度も折りたたんでいるとネジが緩みやすくなり、上手い調整が出来る店か店員を見つけられないと苦労すると思う。
あと、折り畳み部分が微妙にでっぱるので、左足をぶつけやすく、さらにこのでっぱりにイモネジを入れるのだが、これが抜けやすく、イモネジの頭が左のズボンを引き裂いた事もあった。

外見は見る角度によってはかっこいいけど、見慣れてくると粗が目立つというか、まあこの手のミニベロだねと言う感じ。

まあ自分として数十年ぶりに買った自転車で、自転車というのはこういう物だと教えてもらった感じ。ただ初心者が手を出す自転車では無いなと思う。まあでもこうやると転ぶとか、危ない道路とか、様々な不具合とか、調整とか含めていろいろ勉強にはなったし、自分はこういう不具合をいじるのもそれなりに楽しいものだとわかった。