スラン A.E.ヴァン・ヴォクト

大昔読んだはずだが全く覚えていないもの。

40年に書かれた本なので、あの時代の超能力テーマだが、なかなか先の見えない展開が面白い、まさになんでこうなっちゃうの?と言うべき変な展開とスリルある話がごっちゃになっていてくらくらする。
まあ著者の第一長編ということで、荒っぽくて色々雑多だが、最後はなんとか着地してるし、ややあっけない幕引きだが、このテーマでこれなら古典的名作というのも解る。

ただ基本ジュブナイルなので現代の普通の小説と比べるものでもないか。
そしてこの本が長らく絶版状態なのは、、普通に名作だと思うけど、今の時代の感覚で読む本ではないというのもそうかなという感じ。