巨神降臨 シルヴァン・ヌーヴェル

最後の巻、最後なのだけど正直かなり苦痛と言うか、だるい出来で、この三部作を人に勧めるのは無理だなと言う感じ。
ロボットはまあどうでもいいとして、宇宙人もほとんど人間だし、やってることも変な内乱とか少し前の難民問題を書いてて、時事ネタを取り入れて書くのは良いけど、中身がこれじゃあねえ。
あとロボットどころかSF要素も殆ど無くなって、家族テーマで話を作られても、そういう一般小説的な要素に近づけば近づくほどに小説としての下手さが出てしまって厳しい。それを読みたいならわざわざこんな本読む必要ないわけで。
終わり方も、時事問題から出してきたかのような回答で、まあ宇宙人相手に人類が団結しました、みたいにならないのは良いとしても、しかしこの展開はなんだかなあと。
まあ私向けの本では無かったということなのだけど、じゃあこれ誰向けなの?というか。