タイム・シップ スティーヴン バクスター

本当に直接的な続編で、しかも前作のフォローが全然ないので、まさに直前に読み直す必要がある。

ウェルズの続編を書いたというけれど、バクスターのやりすぎな世界観なので、これを読んで素直に続編と思える人はいるのか疑問。まあ自分の場合はバクスターの小説が読みたくて読んでいるので問題はないけれど。

後書きによるとそれらしい文体で云々とあるけど、日本語の翻訳のためか、そういう雰囲気も特に感じられず、まったく全然バクスターの小説としか思えなかった。特に最後付近はジーリーに繋がっていたらどうしようと思ったが、そのへん踏みとどまって戻ってきたので、その辺はこっちのほうが終末の描写はまだマシな感じではある。

でもまあこれをタイムマシンを読んだ人に続編として勧めるかと言えば、それは無理。そういう人は多分こういう内容を期待してないのでは、、

 あと、そもそも論で私自身バクスターの小説が好きだから良いけれど、普通に見て上手い小説ではないので、そういう意味でもお勧めしにくい感じ。