タイム・マシン H.G.ウェルズ

バクスターの続編を読むために前作を読む。

子供向け版を読んだ程度で初めて読んだが、正直表題作よりその他短編の方が面白い。タイムマシンはこの手の小説の始祖なのだが、あんまりタイムマシンを活かしていない小説で、半分くらい冒険小説になってしまっていていまいち。とはいえそれ故に読みやすい本になっているのが救いか。

でまあ資本家と労働者が云々あたりで、ああこの当時の社会風刺ねたがわかっていないと読めない感じはあって、また、19世紀イギリスなのに衰退した未来を書いてるのも違和感があるが、その辺も著者の主張なのだろうか。