マッカンドルー航宙記 チャールズ・シェフィールド

続いて本命のマッカンドルー航宙記、X0年ぶりかの再読。
今読んでも傑作、それは間違いないのだが、なんか思ったよりもスペースオペラ的というか、天才科学者が大冒険というなんだか笑ってしまうフォーマットだった。
世界観はプロテウスの啓示と同じなので、地球の状況はかなり陰鬱なはずなのだが、この短編集ではやたら明るくて、そのへんがスペースオペラな印象を強めている。
カーネルブラックホールはこの頃のSF小説の定番なので、懐かしさを感じるものだが、マッカンドルー航法な宇宙船だけは今読むと笑ってしまう。
直径100メートル厚さ1メートルで2人乗りの宇宙船で小惑星並の超重量物とか、、恐ろしい非効率というか、真空エネルギーと荷電粒子推進といってもこの重さを加速できるのか?、エンジン部分がどれだけ巨大になることやら、間違いなく表紙のような外見ではすまないだろう。
そもそも論で1G生活な生の人間をそのまま載せて恒星旅行に出ようというのが間違いなのだが、、