オリジン ダン・ブラウン

ネタバレを避けるためだけに、こんな新しい?本を読む。

著者の本は映画は見たことがあっても読んだ記憶はないが、その辺はまあ忘れっぽいので良いとして、映画と違って主人公が愚痴っぽいのと細かいところが文章で説明されるのはいいところ。問題は絵面が文章で説明されても難しいところで、今回はたまたま自分の行ったことある観光地なので良かったが、そうでなければ映画を待つほうが良いのではと思う。

で、本としては、、とにかくなにもかもが薄っぺらくて、物足りない。例の美術絡みの薀蓄が今回のテーマではあまり使えないのが原因かもしれないが、一般人向けのベストセラー小説としてもこんなに適当で良いのかしら?と思うのだが。

あとはAIの万能性がこの世界観だとどのくらいなのか解り難かったが、かなりいい加減に書かれていてあーあであって、まあ、それがテーマではないのだろうが、また、帯にも書かれてる壮大なテーマも本当に肩透かしだったりで、褒めるところがかなり難しい感じだ。ついでに翻訳もこんなに売れる本なのに微妙な感じだった。