マルペルチュイ ジャン・レー

新訳が出るというのを見て、そういえば妖精文庫なら大体買ってあるはずと探して読んでみた。
懐かしのゴシック怪奇小説で、翻訳も80年だからかそこまで古めかしい感じでもなく、普通に読める。これなら新訳版買わなくてもいいかな。。
で、原本は40年代なのでそこまで古い本ではないからか、意外にもかなり新しい感じで、文章的にも複数の書き手のところとか、とんでもない大仕掛けなこの展開といい、これを幻想文学でやるというのは凄いなと驚いた。読み終わってみても確かにこれなら歴史的名作だと思う。
しかし神話をここまで大胆に扱うのは初めて見たような?、こんな凄い展開を想像するというのは日本の漫画でも無いなだろうな。
あと、この本買ったのは何十年前なんだよというくらい昔々で、変なタイトルで放置してたのだが、もっと早く読んどくべきだった。とはいえ、積みあがった本はとうてい読み切れない分量なので、読まれることのない本の方が多いのだが。。