久遠 グレッグ・ベア

前作からの直接的な続編、どうなるんだろうと思ったけれど、ほとんど前後編みたいな感じだ。
とりあえず未来部分の薄さと引き換え、古代世界の凝った描写は少しでもリアリティを確保するためなんだろうけど、効果はどうかな。。前作もそうだけど、物語の進み方というか強弱が弱いのでなかなか読み進めるのが大変です。
で読み終わってみると、なかなか感慨深いというか、読んでる途中は微妙だったが、案外良い本なのではという気がしてきた。前作はともかく、本作は本当になんでもありになっていて、色々無茶な展開ばかりなのだが、それでもこれを書き切ったというだけで十分凄い。
ただやっぱり科学根拠が薄すぎて、壮大な良さを補強しきれないのが難。とはいえこの話を支え切れる程の科学的根拠なんてあるの?という感じで、しかも長編小説に落とし込めるかとなるとまあ仕方がないというべきか。

一応、未訳でシリーズの外伝みたいなのがあるようだが、まあ翻訳されることも無いでしょう。この本も再販されそうにない本だしね。。