三体Ⅱ 黒暗森林 劉 慈欣

2巻を買ってきたので、2巻を読むために1巻から読み返すことに。
さすがに最近読んだ本なのでまあまあ覚えているが、こういう話だったかと新鮮な感じがするあたり記憶力が無いな。
読み返してみると、思ったよりも良くできている。もっとばらばらな展開で無茶な部分が多かったような感想だったが、案外そうてもなくて、上手くまとまってるような感じさえしてきたから不思議だ。
あと思ったより文章の詩情を感じるというか、こんな大雑把な小説らしくない感じ。


で、2巻を読み始めたのだが、せっかく盛り上がってきた1巻の終わりから、またスローペースに戻ってしまい微妙。1巻に出てきた壮大なSFホラ展開も控えめになってしまって、しかし面壁者とかなんだか微妙すぎる展開であーあというか。
時間が未来に進むのは良いのだけど、その辺もありがちな未来感だしで、これはきつい。恋人役の扱いとか、うわあという感じだし。こんなんで大丈夫なのかと。なんだか映画でヒットしたから三部作にしようとして作った続編というか、まあでも無謀というか蛮勇な感じは残ってるのだが。。。
ところが、後半の最後の方に来てやっと面白くなってきた。いやこれは普通に凄い。ここまで頑張って読んできた価値はあった。ええーという感じでもあるが、前に広い宇宙で~を読んでいたのもあって、この展開は私としては十分あり。全く問題なし、こういう宇宙物でこの展開から逃げなかったのはえらい。これは名作だよ。ここまでのダレた展開もこれを引き立てるためにあったと思えばすごい計算だ(笑
まあ3巻読むためにもう一度読み返したらどう感じるか微妙だけど(笑