特捜部Q Pからのメッセージ ユッシ・エーズラ・オールスン

3巻目、悪役がいよいよきつくなってきたので、個人的には大分読むのが厳しくなってきた感じ。こんなに悪役を活躍させないで主人公側の分量をもっと増やすべきなのでは、、ついでに新興宗教ネタが出てくるのでこれもあんまり好みではないのがねえ。悪役の造形もうーんまあ苦手という感じ。
とはいえ、1巻もそうだったけど、この著者は中盤の繋ぎ方が上手いと思ってて。最初と最後はまあ見えていて予定調和的な進みなのだけれど、途中が思ったのと違う方向に引っ張られて、どうやって犯人に繋げるのだろうかと先が見えない展開が続くのが楽しい。

半面、やっぱり偶然が上手くいきすぎたり運良く進みすぎなところが目立つかな。スピード感ある展開と言えばそうだけど。
そして最後の方とか、前巻からそうだったけど凄く雑でもうなにこれって感じ。主役が二人そろって気絶するシーンとか苦笑するしかない。
そういえば、刑事が容疑者にデンマークの個人番号を確認する下りがあって、これあると実際警察は便利そうだなと思う反面、この手の小説では役立たずなのはお約束か。