大暴風 ジョン バーンズ

近未来の災害物と思ってたが、案外遠い未来になっていて、と言っても書かれたのは1996年で、舞台は2028年なのだった。でもさすがにこんな近未来で核融合はともかく反物質エンジンは無理じゃないと思うけど、自動運転車は便利に登場していてこれは良いね。ただコンピュータ関係はいまいちというか、この本の大ネタの一つなのに弱くて微妙。

小説としてはパニック物的なお約束の為に、複数登場人物切り替えで進行するのだが、かなり細かい単位で切り替わるので、話の筋が読みにくくて読みにくい。こういうのを書きなれてない感じ。

で読み終わったが、とりあえず色んな要素がごちゃごちゃになってて、編集者から台風パニック物を注文されたけど、出来上がってみたらこんなになっちゃいましたというか、もう全然災害パニック物じゃないじゃん。こんな話注文してないよっていう出来栄え(笑

そもそもなんで大災害からこんな話になってしまうのか、これは凄いというか勇気があるというか、でバランスが取れてないので、こういう話にするならもっと色々お膳立てして進めないと、読者はもう唖然とするだけでついて来れないって(笑
あと細かい枝葉も広げすぎで変なところが多くて推敲不足。特にグロいところとか不要だったよね、、