世界不死計画 フレデリック・ベグベデ

半分ノンフィクション小説で、現実のところと虚構が混ざってるのだけど、肝心の科学者へのインタビュー部分が弱いのに、主人公の自分語りの比率が高すぎて、あんまり真面目なのを期待すると駄目な小説。
とはいえ、メインの科学者以外にも、現在のリアリティの為に実在の人物や事件が大量にそのまま出てくるので、その辺に疎いと全然話が伝わらない。というかこれちゃんと読めるのはフランス人だけだよね。。
結局、主人公の語りがすべてなのだが、これがなかなか微妙で、これを楽しめる人なら面白いと思えるのかも。私には厳しかったなと。
ああでも、凄く現代の小説なのでペッパー君が登場するのは笑った。この位の使い方ならいいかも。