神の鉄槌 アーサー・C クラーク

クラークによる彗星破滅物。実はこの本こそが例の映画の原作らしい。とはいえ映画とは全くの別物で、それこそ彗星が地球に飛んでくる位しか共通点がないのが酷い(笑

内容は短編をクラーク未来史で薄く引き延ばしたものという感じで、あの辺の世界観を違和感なく読める人なら問題ないかもだが、今読むと大分古典的かな。書かれたのは90年代なのでかなり新しい本なのだが、まあクラーク年だしね。

で隕石名がカーリーなのは、この辺の神様からとるのは定番なのか?と思ったら後書きでシヴァ神に言及していて笑った。あと彗星をロケットで押してもこれしか動かせないのに、不発ミサイルだけでこんなに威力あるの?というのもうーんという感じ。