深夜プラス1 ギャビン・ライアル

多分大昔に読んだはず。新訳版があったので読んでみた。
内容は全然覚えていなかったが、シトロエンの油圧とかモーゼルとかの小物がそういえばあったなあという感じ。

この一人称な書き方がハードボイルドという感じで、今読むとアクションシーンも交渉事も少ないし、ロードムービーと言うには風景はおざなりだが、登場人物の生き方とかセリフ語りの上手さが売りなんだろうなと。現代の忙しい冒険小説とは違う形式の小説という感じ。ユーモアとか全然無いのも時代を感じる。
そういえば昔々この本の名前を取った有名な本屋さんがあったのを思い出した。今はもう無いようだが。