中性子星 ラリイ・ニーヴン

短編集だが同じ主人公での連作短編物。世界観も固まったところで、主人公もほぼ変わらないのででわかりやすい。こっちが入門用だから短編集1なのか。で、この主人公の性格が微妙に詐欺師なので、ヴァンスみたいな感じで笑える。
短編集2と違って大分ニーヴンの世界観と言う感じで、宇宙人や独特の技術など懐かしい感じがしてくる。そういえばノウンスペースはこんな感じの話だったなあと。
政府とか巨大組織なのでなく、個人が自前の宇宙船で大発見をするという、大昔のスぺオペみたいな話なのだが、当時の科学のそれなりの知見が入っててその組み合わせが良かったのかなと。
ただこういう緩い世界観が好きな向きには良いけど、これが書かれた60‐70年台で既に回顧的な扱いだったんではと思うのだが、、