夜の翼 ロバート・シルヴァーバーグ

昔は有名だったが、今は忘れ去られたような一冊。多分未読。
全然知らなかったのでこういう内容だったかという感じ。ファンタジー的な超未来の人類の黄昏な話で、淡々とすすむ展開が面白い。全盛期が終わって宇宙人に侵略され、まんま観光地と化した地球で、年よりな主人公の心境が上手く合っているというか。

古いからか、かなり翻訳が固いのもあって19世紀の小説みたいな感じが良いのか、この奇妙に崩した名詞が特徴的で雰囲気がいいね。
全体にキリスト教的な世界観で微妙に説教くさいけれど、まあこのくらいなら良いかな。ただ、最後の方の救済の方法まわりは微妙。昔はこういう形での神秘主義みたいなのもあったなぁという様子。こういうの今では流行らないしね。。