スティール・キス ジェフリー ディーヴァー

IOT、スマートデバイスネタはこの程度の扱いで残念。とはいえこれを突き詰めると何でもできてしまうので、それはこのシリーズの範疇ではなくなりそうだ。
今回の真犯人部分はさすがにちょっとどうかと思う。確かにあの視点でみれば小説に書いてあることに間違いはないが、これでフェアというのは無理。
最後の展開での登場人物のネタも、確かにここまでそれは書いてなかったけど、これで良いのかという感じで、細かいフォローが書いてあるのはさすがに作者も無理があると思ったのでは。
あと、シリーズを長く読んでる弊害で、ストーリー展開的にこの辺は後半でのひっくり返しのネタかなとか、本線の展開を隠すための伏線かなとか、以前にもまして見えやすくなった感じがあって、素直にディーヴァーを楽しむのは難しい。