その女アレックス ピエール ルメートル

普通の娯楽小説を探して、以前有名だった本。
読みやすいしまあ面白いとは思うけれど、こういう酷い話はあんまりどうかと。刺激的なのを売りにするのは一回限りの一般人向けに売るならありだろうが、個人的には全然だめ。
ミステリではないのはともかく、意外な展開というのも後出しで付けてるだけにしか思えず、ディーヴァーとかまだルールを守って書いてるなあと思う。
あと、ディーヴァーもそうだけど、普通のベストセラー狙いの小説が許されるモラルがあって、それは娯楽小説を読むにはやっぱり必要なものだったのだと実感した。