日経BPのSI批判シリーズ見て

思うのは、カメラ雑誌とか、基本1年ローテの記事があって、3月は桜とか、毎年同じような特集で繰り返す。なので、よっぽどの新製品とかでもないと通年買い続けるのは厳しいものがあるのだが、まあそれでも目新しいものが出続けるうちはあまり気にならない。
でSI批判のあれだが、多重下請けとか、もう20年、いや30年?、かつてCSKが生まれた頃から言われて、オウムの頃にだいぶ下がって、その後バブル崩壊で今に至るが、これがまた今時の事のように書かれているのを見ると、いやもう記事そのものが昔のコピーなのではと思えてくる。
まあクラウドとか?単語はある程度変化してるのだが、カメラ雑誌がデジカメでかなり根本から変わったのと比べて、SI業界は本当に単語しか変わってないので批判する記事も全く違いを感じない。
皮肉を言えば、SIは10年20年後でも程度全く変わらないと思うが、日経のSI向け雑誌類はもう5年も持たないのではないか。なにせ昔は部署毎に日経の雑誌を揃えていたり、中小ソフト会社でも定期購読していたものが、いまや本当に全く見なくなってしまったからだ。さすがに日経新聞はまだ共通言語の機能を持っているのだが、SI向け雑誌はそれが通じなくなっているから。
で、多重下請けの原因は日本の雇用構造にあって、SIで騒いだところで意味が無いと言う結論に到達したのもはるかな昔で、むしろ今は多重下請け構造はどんどん減りつつあって、そういう意味ではこの問題は解決しつつあると言える。最もその理由はぜんぜん違うところなのだが。
後、2015年問題?とやらを始めて聞いたのだが(回りもだれも聞いたことない)、巨大案件が終わる位でこの業界が終わってくれるならむしろ歓迎だし、確実ならSI屋の株を空売りするのが良いだろうが、とてもそうは思えない。
まあ、SI業界もいろんな問題はあるのだが、ある意味家電屋さんより重電とかインフラ屋に近い世界なので、紆余曲折はあってもさしたる変化もなくだらだら続くのだろう。そういう意味ではつまらない世界なので、面白おかしい記事を書くのも難しい世界と思う