氷の城の乙女 フィリス・アイゼンシュタイン

ハッピーエンドからの続き、前作みたいな探索の物語には出来ないしどうするつもりかと思ってたが、それなりに妥当な方向で話は進むのだけれど、全体に話しの進め方に難があるような。

あとこのヒロイン像と主人公の関係がなんとも、前半でヒロインの境遇が延々語られるのだが、普通に読むと主人公の言い分よりもヒロインの方が正しそうで笑ってしまう。まあ主人公前作でもあんまり頭いいほうではなかったけれど。
で、読み終わっての感想はやっぱり前作が良かったの一言。前作で良かったところが大分薄くなってしまって、逆に伸ばしたところが上手くいかず、なんかもうちょっと上手く書けなかったものかと思う。
やっぱり前作の出来栄えは著者でも奇跡的な成功作だったのかなと思わせてくれるのが残念。
作者のwiki見ると3巻も書かれたが未出版とあるので、さすがにこれを読むのは無理だろう。

妖魔の騎士 フィリス・アイゼンシュタイン

既読本、昔過ぎて覚えていないが、名作だったはず。
なんでこの本をと言うと、最近というか20年前位に続編が翻訳されていたことを知ったので、入手したのでまとめて読もうというもの。
大昔に読んだ際にはかなり良い印象があったようだが、今読んでも良い出来、世界観とかそこまで独創的ではないものの、登場人物の作り立てが良くて、これだけでこの本の大部分成功という感じ。それで細かい粗もまあまあ許せる。
ただそうなんだけれど最後のところは微妙で、ハッピーエンドの為かページ数の為か、今読んでもこの人物?がこの展開で納得するのはどうなのかと。。
まあこの本の読みやすさは79年に書かれた新しい本だからというのがあって、大昔の本にある違和感が少なく、その分素直に読めるからか。
また、これはハヤカワFTのかなり初期の頃の本だが、この路線でもう少し本が出せていればと思ってしまう。

アクロイド殺し アガサ・クリスティー

本を見たが、すっかりネタを忘れて思い出せないでいることに気が付いたので、これ幸いと再読してみることに。
こんな話だったっけ?という感じで、いい感じに思い出せないのが楽しい、こういう風に都合よく忘れられれば名作の再読も楽しいのだが。
ただ、読み進めているとなんとなく思い出してしまい、途中でわかってしまったのが難、書かれた100年前は斬新でも、今となってはありふれてるので、こんなに読者にサービスしては直ぐにわかってしまうのが悲しい。

それ以外、小説としてはまあまあ、やっぱりこのネタ1本で書くためか色々細かいところに粗があるように感じてしまうし、その辺りは古い小説ではある。いやでもそれだけ無理をしても筋の通った話になるのは流石というべきか、ああでも主役が動かないから成り立ってる感じもあるか。
でも天和のシーンなんてあったっけ?、これは笑った。

マルペルチュイ ジャン・レー

新訳が出るというのを見て、そういえば妖精文庫なら大体買ってあるはずと探して読んでみた。
懐かしのゴシック怪奇小説で、翻訳も80年だからかそこまで古めかしい感じでもなく、普通に読める。これなら新訳版買わなくてもいいかな。。
で、原本は40年代なのでそこまで古い本ではないからか、意外にもかなり新しい感じで、文章的にも複数の書き手のところとか、とんでもない大仕掛けなこの展開といい、これを幻想文学でやるというのは凄いなと驚いた。読み終わってみても確かにこれなら歴史的名作だと思う。
しかし神話をここまで大胆に扱うのは初めて見たような?、こんな凄い展開を想像するというのは日本の漫画でも無いなだろうな。
あと、この本買ったのは何十年前なんだよというくらい昔々で、変なタイトルで放置してたのだが、もっと早く読んどくべきだった。とはいえ、積みあがった本はとうてい読み切れない分量なので、読まれることのない本の方が多いのだが。。

 

curl i4のtektro R369ブレーキ

どうも前側の右側だけ変な風に削れてるなと思って、調整しても変わらないので悩んでいた原因が解った。
ブレーキを引いて、シューがリムに押し付けられた状態でリムが回ると、右側のアームだけがリムの回転の力でたわんで前に引っ張られてしまい、ブレーキシューの前上側がタイヤに接触して削れていた。
このブレーキ、ロングアーチだからってこんなに歪むのだろうが酷い代物だ。とはいえ左側は微妙にしか歪まないので、アーチの長さというよりアームの固定部分が問題か?

ブレーキを取り外してみたところ、ブレーキ自体を止めるネジが一般的なフォークを貫通してるのと異なり、5mm程度のブレーキ固定用の台座で固定されてるためか、ブレーキ自体が少し歪んで取り付けられていて、ネジ自体からブレーキを使った影響で微妙に曲がっているのも解った。

これが歪んでいる原因か?しかし、左側アームはほぼたわまないのに右側だけたわむのは何で?とブレーキをさらに全ばらしして調べたところ、右アームの可動部分の隙間の調整が微妙に緩くなっていて、これが原因で右アームが前後に動く余地がある様子。このネジをブレーキの動きが多少硬くなるくらいまで締めたところで、大分抑えられるようになった。というか左側の方がダブルピポットでつながってるのにたわまないのは左側の方が硬くて隙間が少ないからか。
まあ厳密にはギリギリまで調整しても、まだ数ミリたわむのだが、一応タイヤに接触するのは避けられるくらい空きは出来たので良かった。

ロングアーチのキャリパーブレーキで、安物は歪むから云々と聞いていて、力を入れてもリムに押し付けるところが歪むので止まらないのだろう位に思っていたが、
こういう風に前後に歪むのは想定外だったので驚いた。

windows11とか

なんでOSのメジャーバージョンアップなんてやるのかと、しかもこの程度の見た目変更とか、もう本当に止めてくれという感じ。せめて古い部分を大胆に切り捨てるとかならまだ納得なのだが、当然互換性の関係でそれも出来ず、本当に見た目だけなのでは。

MacもそうだけどOSのバージョンアップにほとんど価値が見いだせない現在では余計なことはしないで欲しい。そもそもOSなんて裏方なんだから、機能は最小で軽くて安定していれば良いだけ。今回の11はそういう意味で失敗OSになるようにしか見えない。

ああでも唯一良いなと思ったのが大胆な過去世代ハードウェアの切り捨てで、これを貫徹出来れば(笑、これはこれで良いかもしれない、、

 

オスプレイとか、

相も変わらずオスプレイ危険論を頑張ってるのを見てしまい、あれ何でやってるんだろうなあという感じがあって、最初は老人国日本らしく新しいものを受け入れられない頑迷さなのかなと思ってたけれど、何年たっても変わらないのを見るに、実はこれって本当に外国のプロパガンダをやってるだけなのではと思うようになってきた。
まあオスプレイなら適当なこと言っても苦情も来ないし、指示通りプロパガンダしても安全なんでしょう。これが最近のワクチンとかだと、反ワクチンやりたくともさすがに厳しいしね。。