ゲイトウエイ4 ヒーチー年代記 フレデリック・ポール

やっとたどり着いた最終巻、あと1冊外伝があるけど。

とりあえず大変だった。とにかく話が無駄に長く、ぐだぐだな展開がひたすら続くのがつらい。これが楽しめる人は問題ないのかもしれないが、私のようにとっとと先の展開を知りたい人には向いてないのだろう。多分細かいディテールを読んで楽しめる人ならなんとかなるのかもね。

そして終わりはこれかあ、、まあ進行度合いから薄々そんな感じはしていたけれども、劇的な展開になるような世界観ではないし、その辺はマイペースで終わらせたという感じだが、せっかく大風呂敷な世界観なのにもったいないと思ってしまう。

やっぱりこのシリーズは1巻だけ偶然上手くできたという感じで、上手いSF的アイデアと当時珍しい精神分析に加えてこの主人公像はだいぶ新しかったのかなと。

一応面白いのは主人公がコンピュータ記憶になってからの現実世界との時間のずれで、まあ確かにコンピュータ速度から現実世界みたら遅くてやってられないだろうなとは思う。問題はそれだけ時間を使えるのに全然頭悪いままの主人公だが(笑

あとブラックホールに隠れるアイデアは面白いと思ったけれど、なんと恒星系丸ごと事象の地平線内部に入れていて、さすがにそれはどうなんだと、、