忠誠の誓い ニーヴン、パーネル

パーネルコンビの何作目か、人口25万人が住む巨大ビル建築物な環境都市で起きるサスペンス、、SF要素の薄いほぼ現代物で、テーマも現実的内容となり、大分地味な展開が続くので、これ大分パーネルが書いたんでは。。

アーコロジーとかこういうの昔あったのねと言う感じで、今でいう環境問題とはだいぶ違うのが面白い。当時はこんなこと考えていたのかと。

話の内容としては環境テロリストとの闘いなんだけど、一般向けに書いてるからかパーネルらしさなのか、無駄なディテールが大量に書いてて、起伏の弱い展開でひたすら退屈なのが辛い。これを読み通すのはなかなか厳しい感じ。

まあSFらしさというか技術的に面白いのはAIなコンピュータと脳に埋め込んだ通信機で会話出来るところで、こういうの最近見ないけどこれは確かに便利だよね。そしてコンピュータ経由で会話も出来るのでほぼテレパシー状態という。

とはいえそれ以外は、、せっかくの宇宙船ばりの巨大都市も何か活かされるわけでなく、普通の都市との文化的対立みたいに書かれるけど、特にそういう感じもしないし、何かアイデアは無かったのか?、一般向けに寄せすぎて突飛なのは採用しなかった感じかな。。