時間外世界 ラリイ・ニーヴン

ノウンスペース物でない単発長編。主人公が病気で冷凍して未来に起きてみたら、片道切符の宇宙飛行士にされてしまい、銀河の核まで行って帰ってきたら300万年後の地球で、、という話なのだが、地球に帰って来てからはほぼファンタジーじみた冒険小説になってしまい全体にはいまいち。。

バサードラムジェットで浦島効果はタウゼロみたいなのだが、あっちと比べて大分遅いので冷凍睡眠併用になるのがある意味現実的で、タウゼロのあれは速すぎてやりすぎなだけか。

まあそれにしてもこういうSF冒険小説というのは、なかなか今の時代には厳しい感じで、バローズみたいにアクションで割り切ってしまえば現代でもある意味通じるのだけれど、ニーヴンにはそこまでの筆力ないしね。。お得意のへんてこな宇宙人も出てこないのでなかなか読み進めるのが辛い。

それにしても若返りの仕組みとか、RNAを注射して宇宙飛行士の知識を得たりとか、これか書かれたの70年代とは思えぬいい加減さだ。。天体周りはしっかり書いてあるのに対照的な感じ。