特捜部Q アサドの祈り ユッシ・エーズラ・オールスン

ついに来てしまった現時点での最新刊、シリーズ小説らしいミステリでもなんでもない展開で、もう突然特殊部隊とか、妻子が生きていたけど十何年放置とか、いや設定盛りすぎなんでは、、で、過去の経歴からほぼほぼデンマーク暮らしなのに、会話もこんな違和感ありにしてるのはどうなんだ。
収容所からの脱出シーンとか、どこの世界のスパイアクションだよみたいな展開で、この小説のリアリティのレベルが急降下してるのだが、もうなんでもありになった?
最後の大作戦も単なる警官である主人公の出番が抑えめなのが救いだけど、もうこの大立ち回りは世界観がいかん。。さらに悪役もいかにもって感じで、類型的でやりすぎ感があって、うへぇという感じ。

まあ被害者なジャーナリストの人は面白い。ただ必要性がストーリーをわかりやすくするためだけな感じがあるけど、このくらい駄目なのが現実的だよね。
そしていきなり日本のヒキコモリとか登場して焦る、これ本当に原語に書いてあるのか(笑、でも季節が変わるくらいしか引きこもってないみたいで、日本では10年20年の人を指すのだがねえ。ただ、そもそもこのエピソード必要だった?、関連性薄くて前の巻が良かっただけになにこれという感じ。

それを言うと、最初に死んじゃった兄弟は殺人とかでなくて、単に普通に自然死なの?、単なる偶然でこれ必要あった?、まあきっかけにはなるけど。

この本ではアフガン、イラク関係がかなり否定的に書かれてるのがうーん、アフガンはまあ先日の撤退があって、20年経っての決着を見たけれど、イラクは結局そこまでではないのでは。それにこの話をヨーロッパの人が言うのはありなのか?、みんな大賛成してたよね。。難民問題も結局受け入れない決断してるしねえ。

あと気になったのが、最後の時系列おかしくないか?、ベルリンでの事件当日と同日なのに、後日の話が差し込まれてるし、最短でも2,3日開いてるような、翻訳のせいなのかねぇ