荒れ狂う深淵 グレゴリイ ベンフォード

前作から続いて、ついに銀河中心部の巨大ブラックホールに突入する話。
さすがに90年代の新しい本で、作者も専門なのでその辺はしっかり書かれてる様子。もっとも凄さが伝わる筆力があるかというと別問題だけど。
でもさすがにこのブラックホールにここまで接近できる宇宙船というのはいくらなんでもと思いますが。。しかもジェットの部分から侵入とか、なかなか無謀極まってる感。
さらに、ここのエルゴ領域に建造物を作って、人間サイズが普通に暮らすというのはちょっと(笑、バクスター中性子星人間だって、生身の人間は諦めてましたよね。。
そんな無謀な舞台装置なのだけど、問題のストーリーとか人物とかが相変わらずなのと、ラストはもう指輪物語なみの苦労の後がこれってもう凄いというより脱力しましたよ。
おまけに完全に続くで終わってて酷い(笑、ここまで出し惜しみして続く、とか書かれてると、さすがに作者もあとがきで言い訳が必要なレベル。