フランス旅行編、5月5日

朝は曇、たまに小雨。
ツアーでヴェルサイユ宮殿。パリからバスで20KMでついた先は、、なんというか、作り物のテーマパークで出来の悪いのを見せられているかのよう。全体に本物感が足りなかった。
先ず最近行われた?金メッキが柵やら屋根に施されているのだが、これがピカピカ過ぎておもちゃっぽい。外見については特段高いものが無い平屋な作りからか、そこらの街並みとさして変わらない印象だ。
中に入ると、革命で持ちだされたのを再現したという言い訳からか、再現しきれてないからか、あまり豪華に見えないのが困りもの。まあもちろん観光客多数というのもあり、例の鏡の間も狭い上に人だらけ。おまけに調度品が模造品とくればリアルに感じるのは無理がある。
観光コースが一番メジャーなところを見て回っているだけだからか、巨大な宮殿のはずが、わずかに歩いただけで終わってしまうのも難だった。その後、オプションで庭園にも入れるのだが、中も正直狭いというか、ヤル気の感じられない造園で、本当にこれでも再現したものなのか?と疑問に感じる。
ということで、まるでがっかりしたヴェルサイユは終わり、午後からルーブルへ。こっちはさすがに凄い内容で、まあ短時間で回るためにおそろしい駆け足だったが、ゆっくり回れたらたしかに凄いと感じた。
中の作りはオルセーほど凝ったものではなく、普通に巨大な美術館というつくりだが、そこら中に有名作品がごろごろしているのはやはり凄い。集約度では恐ろしいほどだ。その弊害で、半日コースでは全然見て回れていないのだが。。
撮影について、全て撮影可能なルーブルにはかなり期待していたのだが、特に絵画の撮影についてはいまいちだった。というのは、例えばモナリザとか、観光客の渦を何とかするのはともかく、全面ガラス張りで、しかも思いっきり反射しているガラスがあるため、綺麗に撮影ができないのだ。まあ綺麗に撮影されたら困るのかもしれないが、無反射ガラスでも使ってくれないと、映り込みが酷くてダメだ。。当然、人間の映り込み以外にも、光線の具合で思いっきり反射しており、正面から撮ってもどうにもならないケースが多い。もっともガラスがなくとも反射で綺麗に撮れないのが多いので、個人的には全部無反射ガラスで覆って欲しいくらいである。
で著名作の本物が小さいのとかは他同様。モナリザなんて展示の仕方からしてかなりしょうもないものになっている。
おまけの展示品で、ナポレオン3世の部屋の再現があり、こっちはこれこそヴェルサイユにあるべきのような調度品、内装の数々で、これはかなり本物っぽかった。難点は暗いのと混雑で綺麗に撮るのが至難ということだが。。
食事に関しては、昼は近場で食べたが、まあ普通のサンドイッチで20ユーロ近いのはクラクラする。観光客価格なのだろうが、、他にも食事の高さは凄い。500mlので2ユーロからとか。消費税の高さもあるというが。また、イタリアもそうだったが、タバコを吸う人の数が異常に多い。当然日本より高い税率のはずだが、こんなに街中で吸ってるとは思わなかった。この辺の価格の感じは、日本もデフレが続かなければこうなっていたということなのかと考えるが、フランスも羨ましいほどよい経済とも思えないので、普通の暮らしは大変そうに思える。
今日もメトロを乗って回ったが、やはり汚いと言うに尽きる。清潔感とかのレベルに関して、仕事のインド人も言っていたが、日本は清潔な国だ?という実感はこういうところを目にしたあとでは、たしかに日本独特なのかと思う。国民意識がーとか、別段日本人が高いとも思えないのだが、一般に先進国なフランスでこのありさまでは、イタリアならまあ納得もしたのだが、根本的に考えるところが違うのだろうと思う。
夜は完全に大雨に振られたが、それまでは天気がもってくれて、当初予定ではパリはずっと雨だったのが、小雨程度で土砂降りがここまで避けられたのは幸運だった。カメラ用のレインコートはどうやら使わないで済みそうだが、後は明日のモンサンミッシェル次第。