時間が取れないので薄めの本なら読めるだろうとすると、必然的に古い本になるのだが、しかし昨今の読みやすさなんて考えられてない為か、読書の時間は変わらないというのが難。
よくある巨大コンピューターを作ったら自意識が目覚めて人類に反乱を起こすというよくある話で、58年に書かれたとはいえこの手の内容は既にあったはず。ただコンピューターが登場しないので、人間の2万5千倍の頭脳を作るためにそのまま巨大な頭脳を作ってて、まあインターネットから人格が生まれるよりは頭脳を物理的に再現した方がリアルなのかも?
とはいえエレベーターで頭脳内部を移動するのが時代だというか、、あと冷戦入った頃だからか、頭脳の主目的が軍用だったりする。
全体に面白いという本でもないし、目新しさもあんまりないのだけど、翻訳の為かドイツ語本だからかやたらに古めかしい表現が多用されてて、そこが一番気になったというか面白かった。SFと無関係なところが19世紀の小説みたいな感覚で書かれてて、ある意味こういう小説を書くSF作家なんて見たことないという感じか、まあ著者の人SF作家ではないのだからそうなんだけど。。