月は地獄だ! ジョン・W・キャンベル

名前だけ知ってた本、著者は有名だったが今は、、多分未読。
ほとんど初の月探検で10人以上で出かけて、しかも2年も滞在して帰還用の宇宙船は出発後に後から作るとか、書いたのは50年だからこの時代の想像力ならこうなるのかという感じ。
そして事故で月面サバイバル生活なんだけど、水も空気も食料も無いでは無理でしょと思うが、しかし月には何故か鉱物資源が豊富でなんでも作れてしまうという、いやまあ、水と酸素が生成出来るのはぎりぎりわかるけど、食料を鉱山の物質から生成するのはさすがにやり過ぎ(笑
小説としては登場人物の描き分けが無いので苦しいが、全員科学者で優秀な設定なのでストレスが無いし、ストーリーは大分平坦なのだけど、そこそこ失敗成功を繰り返して盛り上げたりまあ伏線も考えてあるしで、ページ数が少ないのもあってこの頃のSF小説としては読めないことも無い出来という印象。