バーサーカー星のオルフェ フレッド・セイバーヘーゲン

書かれたのが少し後年の短編集、主に70年台に書かれた物で翻訳はなんと90年なので割と新しいけれど、内容は特に新しい感じはしない。

前2冊と異なり、この本は統一感の無いばらばらなのだけど、もともとこのシリーズは割と適当なので、一応バーサーカーが出てくる小説という位。

内容的には後書きにあるようにオリジナリティの無い、換骨脱胎したのが目立つというけど、星のオルフェ以外はそうでもないような、、というか文学ネタは解説も無いので余程有名なのでないとわからないよね。そしてこの星のオルフェが一番良く出来ているのが困りもの(笑、それ以外はバーサーカーの攻撃からの火事場泥棒とか、かぼちゃで脱走とか変な話が多いけど、ただいくらなんでも90年台に翻訳してニシムクサムライはないんじゃないかな(笑

シリーズ全部読んでみての感想としては、バーサーカーは背景としては活かされてるものの、あんまり主題でないのもあって一般的な?SF短編集みたいになってて、小説としての出来も玉石混交な上に妙に古めかしいので今から見ると厳しいかな。。そして例によって未訳のがまだ結構残ってるけれど、さすがにこの位の内容だと翻訳は無理か。