月の夜は暗く アンドレアス・グルーバー

これまでとは異なる単発物と思ったらこれもまた別のシリーズの1冊目だった。シリーズを順番に出すより売れるシリーズを探すために1巻目だけ順番に翻訳しようということなのか?

でこのシリーズなんだけどキャラクターを立てる為なんだろうが、捜査官の性格はまあ良いとしても?、大麻に窃盗癖にとなんというか大変だ(笑

話は過去話と現代と登場人物の視点違いが交互に進むので、休み休み読んでいたら解り難くなるのが難。とはいえスピード感ある展開で読者の予想を裏切る展開も上手いし、読んでいて面白いのは確か。ただこれをミステリとか犯人あてとかそういう細かいところを気にするものではないので、狭い意味でのミステリ小説ではない感じ。

例えば犯人の行動力というか、いやこんな短期間にこれだけ用意周到に犯行を行って見つからないとか無いでしょとか、警察側の行動とかも色々あれで、そういう所が主題じゃないから良いのだろうけど。あとサイコパスな犯人像は大分飽きてきてるので、ああまたかとしか思えないのも難かも。

そういえば読んでる間は忘れてたけど、ドイツの捜査官がオーストリアでやりたい放題なので、まるで国内で地方出張な感覚だ(笑

そしてこれの続きが翻訳されるかだが、、とくにこのシリーズ10巻くらいあることを考えると無理か?、とりあえず復讐シリーズの4冊の次にこれの続きを読みたいのだけれど。。