新年はじめということで、手を付けてなかった難しめの本を読んでみる。
SFでは有名なベスターの長編でありながら長らく翻訳されてなかったのは、まあこの内容ではなあという感じ。あんまりSF読者に向く内容ではないのは確か。本当誰向きなのか?という。
読み始めて最初はまったく意味不明でどうなるのかと思ったけれど、章が変わってから意外に普通の殺人ミステリみたいな展開が続くので、思ったより解り易い。翻訳が良いからか?すいすい読めてしまう、単に新しめの翻訳だからだろうか。
読み終わってみると、話の筋もわかりやすく、まあ本当の意味はわかってないかもしれないが、まあちょっと言葉が壊れてるというか、色々おかしくなってるけれど(笑、ちゃんと終わるので拍子抜けした。これを含む国書の未来の文学シリーズはどれも難易度高そうだったので、エンベディングとか、ダルグレンとか。
ただ深層意識とかイドとかは今から見ると大分古典かな。書かれたのは80年なので大分新しいのだけれど。一応サイバーパンク手前位だけど、なんかサイバーパンクっぽい感じもある。
あとジョイスよりかバロウズ(火星でない方)の印象が強い感じ。まあバロウズも読んだはずだが忘れて印象しかないのだけれど。。