放浪惑星 フリッツ・ライバー

放浪惑星が出てくる本を読んで、そういえばこんなタイトルの本もあったなと読んでみる。一応これヒューゴー賞も取ってる本なので悪くはないはずだが、、

謎の放浪惑星が地球付近に突如現れて月が崩壊、地球も大地震津波でというあたり直撃しないけど十分ディザスター物。そりゃあ月が崩壊するくらいの質量の惑星が現れたらそれだけで地球終わりですって。
んでお約束の津波とか地震とか、連続でこういう本を読んでるからか、この本は翻訳が古いのもあるけどいまいちな感じで、さらに残念なのがほとんどお約束のシーンが延々続くのでさすがに飽きてきた。

せっかくの惑星型宇宙船に宇宙規模の反逆で放浪してるところとか、ネコ型宇宙人とか変なところはあるのだけど、その辺があまり書かれないのが難。

面白いところとしては、宇宙は生物の爆発的増殖で埋め尽くされていて、恒星のエネルギーも全て利用されているため実は宇宙は真っ暗という設定。地球に届いてる光は全部過去の宇宙とか。まあこれも60年台に書かれたので人口爆発の問題からのダイソン球とか考えられてた時代だなと感じる。