大統領失踪 ビル クリントン, ジェイムズ パタースン

元大統領本人が執筆しているのだから、かつてないリアルな、、とか期待していたのだが、いきなり登場するいかにもな暗殺者とか出てきて不安になりながら読んだ。
読後の感想としては、全然リアル方面ではない、B級映画相当な小説という感じ、元大統領が書いたと言えるところがどこかと言われたら、最後の演説くらい?、それ以外は特別なディテールがあるわけでもなく、普通の小説家の想像の世界でしかない。
で、大統領が失踪するのは少しの間でしかなかったりして、さらに大統領弾劾の危機とか言うけど、本人だってくだらない理由で寸前まで行ってたし、今の現実ははるかに凄いことになってるわけで、特別危機でもないよね。
あと主役の大統領を美化しすぎで、これが普通の小説ならともかく、この人がこれを書くかと思うと恥ずかしいというか、もうちょっと現実的に書かないと無理。外国人の自分ですら読むのがきつい。
とりあえずこの本で一番感動したのは黙示録3174年が登場する下り。素晴らしい、あの本はちゃんと古典の地位を得ているのだ。